からだの力を抜きましょう・・・

痛みを抱えた身体は堅く縮こまっています。痛みに耐える為、痛みからにげる為にギュッと小さくなっていませんか?

力を抜こうと思っても、そう簡単にはいきません。ちょっと催眠誘導のテクニックを使ってみましょう。夜寝る時に布団の中でやってみてください。本格的にやってみたい方は催眠誘導の言葉を自分で録音してみても良いですが、今回は力を抜くテクニックだけを利用してみます。


目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をします。鼻から大きくラク~に息を吸って口から吐き出します。息を吸うと頭や身体に酸素が行き渡り気持ちがリラックスしてきます。息を吸う度穏やかなエネルギーが肺いっぱいに広がる様子をイメージしてください。息を吐くたびに不安や心配事が身体から抜け出していくのを感じてみましょう。このゆったりとした呼吸を数回繰り返します。


ここから自分の身体に意識をむけます。今日は私が良く使うスイッチ・テクニックを使ってみます。


「頭のてっぺんに、電気をon/offする時に押すようなスイッチが有るところをイメージします。イメージが湧かなかったら何とな~く感じてみてください。そのスイッチを想像の中でオフにします。すると、頭皮がふにゃ~と弛んで、頭から頸の周りにかけての力がふ~と抜けていきます。眉間にも同じようなスイッチをイメージしましょう。眉間のスイッチをオフにすると、顔の緊張が取れて行くのがわかります。額から目の周り、鼻の周りの力が弛み、食い縛っていた歯の力も抜けてお口が少しぱか~んと開いてくるかもしれません。喉にもスイッチがあります。喉のスイッチをオフにすると、頸の周りや喉の緊張が取れ呼吸がラクになってきます。そのままリラックスしてラクにに呼吸を続けましょう・・・」


こんな感じで、肩周り・腕・手・背中~足までをオフにして行きます。「」の中の言葉をそのまま、ゆっくり頭のなかで言ってみても良いでしょう。途中で寝てしまっても問題ありません。

私にはこの方法が想像しやすくて分かり易いのですが、有りもしないスイッチを想像するのが難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな場合はスイッチに頼らず、頭から順に意識を向けながら力を抜いていってみてください。筋肉でイメージした方が分かり易いという方もいるかもしれません。

或いは全く違う方法で、自分が一番落ち着く場所でリラックスしているところを思い浮かべるのも良いでしょう。静かな森林の中や綺麗な海辺、原っぱで自然の香りを感じながら日向ぼっこ等々・・・。


色々な方法を試してみて、ご自分でしっくりくる脱力方を探してみてください。

すこしの間でも力を抜くことが出来ると「自分は普段こんなに力が入っているのか!」と驚かれることと思います。

力の抜けた状態を身体に思い出させてあげましょう。